こんにちは、エターナルフィット厚別の大橋です!
「高齢の家族のリハビリを自宅でもサポートしたい」「病院で言われた“運動療法”って具体的に何をするの?」そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
運動療法は、加齢や疾患によって低下した身体機能を回復・維持するための治療的な運動です。
今回は、運動療法の目的・種類・効果・自宅でできる方法をわかりやすくお伝えします!
Contents
運動療法とは?基本の考え方と目的
運動療法とは、医師や理学療法士の指導のもと、筋力・柔軟性・バランス・持久力などの身体機能を改善するための治療法です。
単なる体操やストレッチではなく、科学的根拠に基づき「痛みの軽減」「関節可動域の改善」「転倒予防」「生活動作(ADL)の向上」などを目的として行われます。
特に高齢者においては、運動不足や筋力低下が進行すると「ロコモティブシンドローム」や「フレイル(虚弱)」のリスクが高まるため、運動療法による早期介入が重要です。
理学療法との違い
理学療法(Physical Therapy)は、運動療法を含むリハビリテーションの総称です。理学療法では「運動療法」に加えて、温熱・電気・水治療などの物理療法を組み合わせて行うのが特徴です。つまり、運動療法は理学療法の中核をなすアプローチの一つといえます。
運動療法の種類と特徴
ケガや病気の回復、そして健康維持に欠かせない「運動療法」。
一人ひとりの症状や目的に合わせて、さまざまな種類の運動が用いられます。
ここでは、代表的な運動療法の種類とそれぞれの特徴をわかりやすく紹介します。
筋力増強運動
加齢や長期入院により弱った筋肉を再び強化します。軽い負荷(セラバンドや自重)から始め、関節に負担をかけずに少しずつ筋力を取り戻します。
例:椅子スクワット、大腿四頭筋トレーニング(膝伸ばし運動)など筋力が向上することで、立ち上がり動作や歩行の安定性が改善します。
関節可動域訓練
関節の動く範囲(可動域)を維持・改善するための運動です。拘縮(関節が固まる状態)を防ぐ目的で、理学療法士が手を添えて動かす「他動運動」と、自分の力で行う「自動運動」があります。
例:肩や股関節の回旋運動、足首の上下運動など。
バランス・歩行訓練
立位や歩行中に転倒しないためのバランス能力を鍛えます。平衡感覚を刺激するトレーニングとして、片脚立ち、ステップ動作、バランスボード運動などが効果的です。歩行訓練では、杖・歩行器を用いた歩行練習や段差昇降を行い、日常生活への自立を目指します。
運動療法の効果と科学的根拠
運動療法は、単なる「体を動かすリハビリ」ではありません。
筋力や柔軟性の回復だけでなく、脳や神経、代謝機能など、身体のあらゆる働きに科学的に効果が証明されています。
ここでは、運動療法の具体的な効果と、それを裏づける科学的根拠について解説します。
筋力・柔軟性の改善
筋力トレーニングは、加齢に伴う筋萎縮(サルコペニア)の進行を抑制する効果があり、介護予防にも直結します。また、関節可動域訓練により、関節の滑走性が向上し、姿勢の改善や動作の効率化が期待できます。
慢性疼痛・姿勢改善への効果
慢性的な腰痛や膝痛は、筋力のアンバランスや可動域の制限によって悪化します。運動療法を通じて筋の協調性や体幹の安定性を高めることで、痛みの根本的な原因を改善できます。
メンタルヘルスや認知機能への効果
研究では、適度な運動がセロトニン分泌を促し、抑うつ症状を軽減することが示されています。また、有酸素運動は脳血流を増加させ、認知症の予防・進行抑制にも有効とされています。
運動療法はどこで受けられる
運動療法は、主に整形外科・リハビリ科・介護施設・訪問リハビリなどで受けられます。
初回は医師の診断後、理学療法士が評価(筋力・バランス・姿勢・歩行など)を行い、一人ひとりに合ったプログラムを作成します。理学療法士は、姿勢や動作のクセを見極め、無理のない運動を提案・指導する専門職です。
運動療法の費用・保険適用について
医療機関で行う運動療法は健康保険の対象となり、1回あたりの自己負担額は数百円~数千円程度(3割負担の場合)です。介護保険を利用する場合は、通所リハビリや訪問リハビリの形で実施できます。自費リハビリ施設では、より個別性の高いプログラムを受けられ、費用は1回5,000~10,000円程度が目安です。
まとめ
運動療法は、高齢者の「動ける体」を取り戻すための科学的・医療的アプローチです。筋力・柔軟性・バランス・認知機能といった複合的な側面に働きかけることで、生活の質(QOL)を高めることができます。
エターナルフィットでは、理学療法士監修のトレーニングを行っており、医療的な知見をもとに安全で効果的な運動支援を提供しています。ご家族のリハビリを「安心して任せられる場所」として、ぜひ一度ご相談ください!



