「最近、体がだるい」「イライラしやすくなった」「関節や筋肉が痛む」「ホットフラッシュが起こる」
40〜60代でこうした不調が増えてきたら、それは更年期障害によるサインかもしれません。
更年期の不調は、ホルモン・自律神経・生活習慣など複数の要因が絡み合って起こります。しかし裏側の仕組みを知ることで、「なぜ不調が起こるのか」が理解でき、自分が今どんなケアをすべきかが明確になります。
この記事では、更年期障害の原因と男女別の症状、さらに運動による改善効果を専門的な視点からわかりやすく解説します。
Contents
更年期障害とは
更年期とは閉経の前後10年間(おおむね45〜55歳)を指し、この時期は女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が大きく変動します。
エストロゲンは、自律神経の安定・血管/骨/筋肉の健康・情緒のコントロールなど、多くの身体の機能に関わっています。
そのため、ホルモン量が急激に上下することで、身体的・精神的なバランスが崩れ、全身にさまざまな不調が起こります。これが更年期障害です。
女性|更年期障害の主な3つの原因
更年期障害は、ひとつの要因だけで起こるものではなく、体の変化・心の状態・生活環境などが重なって現れます。ここでは、とくに影響が大きい「主な3つの原因」をわかりやすく解説します。
1、ホルモンバランスの乱れ
更年期最大の原因は、エストロゲンの急激な低下と不安定さです。この変化が体温調節・睡眠・感情・筋骨格系などに影響し、ホットフラッシュ、イライラ、動機、倦怠感、関節痛などの症状につながります。
2、自律神経の乱れとストレス
ホルモンの変動により自律神経が乱れると、
- 眠れない
- 落ち込みやすい
- 集中できない
- 動機やめまい
といった症状が出ます。仕事・家事のストレスが重なる世代でもあるため、症状はより強くなりやすい時期です。
3、生活習慣と体の使い方の変化
年齢とともに筋肉量が減り、姿勢が崩れやすくなるため、肩こり・腰痛・関節痛が起こりやすくなります。また、運動不足や睡眠の質低下も症状の悪化の原因になります。
男性|更年期障害(LOH症候群)の症状と原因
男性の更年期障害とは、男性にも40〜60代にかけて、男性ホルモン(テストステロン)が低下することで起こるLOH症候群(男性更年期障害)があります。
主な原因は、仕事のストレスや生活習慣がテストステロン低下を加速させることが知られています。
男性更年期障害の症状
- 強い疲労感
- 気分の落ち込みや意欲の低下
- 性欲減退
- 眠りが浅い
- 集中力低下
- 頭痛や肩こり
などが代表的です。
男性・女性|更年期障害の改善するには
男女どちらの更年期にも共通して効果的なのが運動習慣の改善です。
運動はホルモン変動や自律神経の乱れによって起こる不調にアプローチし、症状の軽減・予防に大きな効果が期待できます。
ここでは、更年期に特に取り入れたい3つの運動を紹介します。
1、有酸素運動
自律神経のバランスを整えやすく、ホットフラッシュや倦怠感が軽くなることが知られています。心拍数が緩やかに上昇することで血流がよくなり、不安感が和らぐほか、夜の寝付きが改善するケースも多く見られます。
- ウォーキング
- サイクリング
- スイミングなど
筋力トレーニング
ホルモン分泌の低下によって減少しやすくなる筋肉を維持し、姿勢の崩れや関節の痛みを防ぐのに役立ちます。筋肉量が適切に保たれることで代謝が上がり、疲れにくく太りにくい体づくりにつながります。また、骨に適度な刺激が入るため、骨密度の維持にも効果が期待できます。
- スクワット
- ヒップリフト
- かかと上げなど
ストレッチ・呼吸法
緊張しがちな筋肉をゆるめることで、イライラや気分の高ぶりを抑え、心身のリラックスを促します。深い呼吸を習慣にすることで副交感神経が働きやすくなり、眠りが浅い、寝付きが悪いといった更年期特有の睡眠トラブルの改善にもつながります。
- 胸郭ストレッチ
- 股関節ストレッチ
- 深呼吸など
このように、3つの運動はそれぞれ異なる仕組みから働きかけ、更年期の様々な不調を和らげ、心と体の安定を取り戻すサポートをしてくれます。
また、医学的な研究でも、運動は更年期症状(精神的・身体的)の改善に有効であることが複数報告されており、医療・理学療法の現座でも積極的に推奨されています。
まとめ
更年期障害は、ホルモンバランスの乱れ・生活習慣やストレスといった複合的な要因から起こります。
運動・姿勢改善・適切なケアを取り入れることで、症状は確実に軽くできます。
「体の不調をなんとかしたい」「運動が続かない」「自分にあった運動方法を知りたい」という方、「エターナルフィットでは、理学療法士によるメディカルフィットネスを通じて、更年期の不調改善をサポートしています。」
あなたにとっての最適な運動で、更年期を快適に過ごしましょう。





