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膝に負担が少ない歩き方|ジムトレーナーが徹底解説

「最近、膝が痛くて歩くのがつらい」「だけど運動不足も気になるし、このまま動かないわけにもいかない」。 そんな葛藤を抱えている方は少なくありません。

特に40代〜60代の男女にとって、膝の痛みは加齢とともに増えていく悩みの一つです。歩くたびにズキッとくる違和感や、階段の上り下りでの不安定感、長時間の外出後に感じる重だるさ…。

こうした症状が日常の中で頻繁に現れると、無意識に動くことを避けるようになってしまいます。

でも本当にそれで良いのでしょうか? 実は「膝が痛い=歩いてはいけない」というのは、必ずしも正解ではありません。むしろ、正しい歩き方と適度な運動習慣を取り入れることで、膝への負担を減らしながら動ける体に近づけることができるのです。

本記事では、現場で中高年の方の運動指導をしているジムトレーナーの視点から、「膝に優しい歩き方」の具体的なポイントやトレーニング方法、歩く前後のケア、継続のための工夫などをわかりやすくお伝えします。

そもそも膝痛の時は歩いて大丈夫?

「膝が痛むのに歩いていいの?」「安静にしてた方がいいんじゃない?」

こうした疑問は、膝に不調を感じたとき多くの方が抱えるものです。たしかに、強い炎症が起きている「急性期」では、冷却や安静を第一に考える必要があります。

しかし、すべての膝痛が「動かさない方がよい」というわけではありません。

たとえば、変形性膝関節症の初期段階や軽度の関節炎では、筋力を落とさないことが治療の鍵になります。

特に太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)は、膝関節を安定させるうえで非常に重要。歩くことを完全にやめてしまうと、この筋肉が衰え、関節の支えが弱くなってしまうのです。

また、関節液の循環や血流を促すためにも、適度な運動は有効です。長時間じっとしていると、関節内の潤滑が低下し、「動かし始めの痛み」が悪化することもあります。

ただし、痛みの種類によっては医療機関での診断が必須です。

以下の症状がある場合は、すぐに整形外科を受診してください。

・朝起きたときに膝が熱を持っている

・明らかに腫れている、膝の中に水が溜まっている感覚がある

・歩いているときに「ゴリッ」と音が鳴る

 医師の判断で「歩行は可能」と言われた方は、次のステップとして正しい歩き方を実践していきましょう。

歩く時に膝にかかる負担について

「ただ歩いているだけ」と思いがちですが、実は膝関節には非常に大きな負荷がかかっています。
歩行時、膝に加わる荷重は体重の3〜5倍に達します。

例えば、体重60kgの人が1歩踏み出すごとに180kg〜300kgの負荷が加わることになるのです。

これが、階段や坂道を歩く場面ではさらに増大し、膝関節の構造に大きなストレスを与える要因になります。

また、加齢とともに筋肉量は減少し、軟骨もすり減っていきます。

特にO脚気味の方は、膝の内側に体重が偏りやすく、内側の関節軟骨に集中してダメージが蓄積される傾向があります。

このようなメカニズムによって、慢性的な痛みや変形が進行していきます。

そしてもうひとつ見落とされがちなのが、「歩き方のクセ」による影響です。

間違った歩き方

以下のような歩き方は、知らず知らずのうちに膝に過度な負担をかけています。

・猫背になり、重心が前にずれている

・外側重心(O脚型歩行)になっている

・足を引きずるように歩く(すり足歩行)

・上半身が左右にブレる

こうした姿勢・動作は、膝への衝撃吸収を妨げるだけでなく、股関節や腰への影響も引き起こします。自分では気づきにくいため、専門家に相談するか鏡や動画で撮影して確認するのもおすすめです。

膝に優しい歩き方の基本フォーム

膝にやさしい歩き方のポイントは、「重心のコントロール」と「全身の連動」です。以下の点を意識してみましょう。

1、姿勢をまっすぐに保つ:耳・肩・骨盤・膝・くるぶしが一直線になるように意識する。
2、目線は前方に:下を向いて歩くと猫背になりやすく、重心が前にずれて膝に負担がかかります。
3、足はかかとから着地し、つま先で蹴り出す:足裏全体を使うことで膝への衝撃を分散できます。
4、歩幅は「やや狭め」が理想:大股で歩くと膝が伸びきって衝撃を吸収できなくなります。

正しいフォームは慣れるまでは少し意識が必要ですが、続けることで自然と体が覚えていきます。

自宅でできる歩行トレーニングメニュー

歩き方を改善するには、歩くだけでなく、筋肉や関節の動きを整えるトレーニングが効果的です。 以下に、自宅でできる簡単なメニューを紹介します。

かかと上げ下げ運動(カーフレイズ)


椅子スクワット(浅く)

足首回し・足指のグーパー運動

ウォーキングマーチ(その場足踏み)


歩く前のウォームアップ

歩き出す前のウォーミングアップは、膝や足首周辺の筋肉・関節をなめらかに動かす準備体操です。関節の可動域を広げておくことで、歩行時の衝撃を吸収しやすくなり、ケガの予防にもつながります。

歩き出す前のウォーミングアップは、膝や足首周辺の筋肉・関節をなめらかに動かす準備体操です。関節の可動域を広げておくことで、歩行時の衝撃を吸収しやすくなり、ケガの予防にもつながります。

おすすめは以下の3ステップ

1、太もも裏のストレッチ(立位または座位で前屈)

2、足首回し(左右10回ずつ)

3、その場足踏み(1分程度)

全体で3〜5分もあれば十分。特に朝や寒い季節は、身体が硬くなっているため、ウォーミングアップの重要性が増します。

歩いた後のクールダウン

歩いた後は、使った筋肉をゆっくりほぐしてあげる「クールダウン」を忘れずに。筋肉が緊張したままだと、翌日の痛みや違和感、むくみなどにつながることもあります。

以下のようなストレッチを、ゆったりとした呼吸とともに行いましょう。

1、太ももの前側を伸ばす(立って膝を曲げ、かかとをお尻に近づける)

2、ふくらはぎを伸ばす(かかとをつけたまま壁に体重をかける)

3、股関節・膝周りを軽く回す

各ストレッチを15〜30秒ずつ行うだけで、疲労感の軽減に大きく効果があります。

鏡を使ったフォームチェック

自分の歩き方のクセに気づくためには「鏡で確認する」ことがとても有効です。スマホで横や後ろから動画を撮るのもおすすめです。

チェックポイント

1、両肩が左右にブレていないか

2、足の運び方に左右差がないか

3、膝が内側や外側に曲がっていないか

自分のフォームを可視化することで、改善すべきポイントが明確になり、より効率よくトレーニングや歩行改善に取り組めます。

膝に優しい歩き方の継続のコツと注意点

膝に優しい歩き方やトレーニングは、1日や2日で劇的な変化が出るものではありません。大切なのは「無理なく、少しずつ、長く続けること」。しかし、忙しい日々のなかで運動を継続するのは簡単ではないのも事実です。

ここでは、膝にやさしい習慣を長く続けるための具体的なコツと、痛みと上手に向き合いながら安全に取り組むための注意点をご紹介します。

短い時間でもOK!継続が改善の鍵

「毎日30分以上歩かなきゃいけない」と思っていませんか?実は、膝の健康づくりにおいては“短くても続けること”の方が重要です。

最初は1日5分のウォーキングから始め、慣れてきたら10分、15分と少しずつ増やしていきましょう。家の周りやスーパーへの往復でも十分な運動になります。

“量より頻度”を意識し、「できた日」を積み重ねていくことが、結果的に改善につながります。

痛みが強い日は無理せず休み

「続けなきゃ!」という気持ちも大切ですが、膝が腫れていたり、ズキズキと強い痛みを感じるときは、しっかり休むことも大事です。

無理に動かすことで関節や軟骨に過度なストレスがかかり、回復が遅れてしまうこともあります。

判断の目安

・歩き始めに痛みが増す

・歩行後、熱感や腫れが強くなる

・安静時にもズキズキする

このような日は思い切って休むか、ストレッチやアイシングなどの軽いケアに切り替えましょう。

記録をつけてモチベーション維持

記録をつけることで、自分の頑張りを「見える化」できます。紙の手帳でも、スマホアプリでもOK。歩いた時間や歩数、痛みの程度などを書きとめておくと、達成感が得られるだけでなく、体調の変化にも気づきやすくなります。

また、記録を見返して「昨日より楽に歩けた」「一週間前より痛みが減った」など、小さな進歩を実感できると、継続のモチベーションになります。

まとめ

膝に不安があると、「動かさない方がいい」と考えてしまいがちですが、実際には正しい方法で動かすことが膝の健康維持には不可欠です。

本記事で紹介した歩き方やトレーニング、ケア方法は、どれも今日から実践できるものばかり。年齢や体力にかかわらず、自分のペースで膝と向き合い、健やかな毎日を目指していきましょう。

「でも一人でできるか不安…」「自分に合った運動が知りたい」 そんな方には、エターナルフィットのパーソナルトレーニング体験もおすすめです。

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