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肩こりで息苦しい?その原因と今すぐできる対策|医師・トレーナー監修

肩こりがひどくなると、ただの疲れや痛みだけでなく、息苦しさを感じることもあります。その不快な症状の背景には、筋肉の緊張や姿勢の悪さ、さらにはストレスが影響していることが多いのです。

本記事では、医師とトレーナーの監修のもと、肩こりが引き起こす息苦しさの原因をわかりやすく解説し、自宅で簡単にできる対策方法をご紹介します。つらい症状を改善し、毎日をもっと快適に過ごしましょう。

肩こりと息苦しさの関係とは?

肩こりがひどいと、胸まわりの筋肉まで硬くなり、肺が広がりにくくなります。 その結果、呼吸が浅くなり、「なんだか息が苦しい」と感じることがあります。

また、ストレスや緊張によって自律神経が乱れると、呼吸が速く浅くなりやすく、肩こりとの悪循環になりやすくもなります。

病気ではないけれど「息苦しさ」を感じる人には、こうした筋肉の緊張と神経の影響が関わっている場合が多いのです。

肩まわりの筋肉と呼吸の関係

「呼吸=肺の働き」と思いがちですが、実はそれを支えているのが胸や背中、肩の筋肉たちです。これらは「呼吸補助筋」と呼ばれ、大胸筋、小胸筋、僧帽筋、斜角筋などが代表的です。

私たちが息を吸ったり吐いたりするとき、これらの筋肉が胸を広げたり縮めたりする動きをサポートしています。

でも、肩こりや姿勢の崩れで筋肉がかたくなると、胸郭(肋骨まわりの骨格)がうまく動かなくなり、息が浅くなるんです。

浅い呼吸が続くと、体の中に十分な酸素が入ってこず、「なんとなく苦しい」「息がしづらい」といった不快感につながってしまいます。

自律神経が乱れることで呼吸が浅くなる理由

私たちは普段、呼吸を意識しなくても自然に行えています。これは「自律神経」という神経の働きによってコントロールされているからです。

自律神経には、2つの役割があります。

  • 「交感神経」:緊張、活動モード(アクセルのような働き)
  • 「副交感神経」:リラックスモード(ブレーキのような働き)

ストレスや睡眠不足、疲労、不安などが重なると、交感神経が優位になり、体はずっと“緊張状態”に。その影響で、呼吸は自然と浅く速くなっていきます。

「胸が詰まる感じがする」「吸っても吸いきれない」そんな感覚は、交感神経が過剰に働いているサインかもしれません。

呼吸が浅くなると、体の中に十分な酸素が取り込めず、脳や筋肉にもうまく酸素が届かなくなります。すると、イライラや不安感、だるさ、集中力の低下などが起こり、心も体もますます緊張状態に…。このようにして、呼吸の浅さと不調の悪循環ができあがってしまうのです。

自律神経の乱れは「気のせい」ではありません。
呼吸・筋肉・内臓など、体全体に影響する大切な仕組みの乱れです。

肩こりや息苦しさを感じているときは、まずは呼吸を見直すこと。そして、生活リズムを整えることが、自律神経を整える第一歩になります。

「病気ではない息苦しさ」とは?

息苦しさを感じると、多くの方が「肺や心臓に異常があるのでは?」と不安になります。
しかし、病院で検査を受けても異常なしと言われることも少なくありません。
このようなケースで考えられるのが、「病気ではない息苦しさ」、つまり機能的な呼吸の不調です。

このタイプの息苦しさの背景には、次のような原因が関係していることが多くあります

筋肉のこわばり

呼吸には、胸や背中、肩まわりの筋肉も関わっています。
姿勢が悪かったり、肩こりがひどかったりすると、呼吸に関係する筋肉が硬くなり、胸がうまく広がらず、深呼吸ができない状態になります。

自律神経の乱れ

ストレスや睡眠不足、不安などが続くと、自律神経のバランスが乱れ、交感神経が過剰に働きます。
その結果、呼吸が浅く・速くなる「過換気状態」に近づき、「息がうまく吸えない」「吸っても吸っても足りない」といった感覚につながります。

心理的な要因(不安や緊張)

精神的なストレスや心配ごとがあると、身体は反応して「過呼吸気味」になります。
このときの息苦しさは、心因性の呼吸困難(いわゆる心身症的な反応)であり、身体の病気が原因ではないにもかかわらず、強い不快感を伴うのが特徴です。

こうした「病気ではない息苦しさ」は、客観的な検査結果では異常が見つかりにくいため、周囲にも理解されづらく、本人がさらに不安を抱えやすいという問題もあります。

しかしこれは、決して「気のせい」ではありません。
実際に体の中で起きている筋肉の緊張や神経の乱れによって、呼吸がしづらくなっているのです。

もし、こうした息苦しさを感じているなら、まずは姿勢や呼吸を見直すこと、生活習慣を整えること、そして必要に応じて医療機関で相談することが改善への第一歩になります。

実は多い!こんな人が肩こり+息苦しさを感じやすい

肩こりと息苦しさは、「年齢や体質のせい」と思われがちですが、実は日常生活の習慣や無意識のクセが深く関係していることが多いです。

とくに、姿勢の悪さやストレス、長時間のスマホ・PC作業など、現代人の多くが抱えるライフスタイルが、体にじわじわと負担をかけています。

ここでは、肩こりと息苦しさを同時に感じやすいタイプの特徴を3つに分けてご紹介します。

1、姿勢の悪さ(猫背・巻き肩)

猫背や巻き肩は、肩こりと息苦しさを引き起こす大きな原因です。
この姿勢では、背中が丸まり、肩が前に出て、胸が縮こまった状態になります。すると、胸郭(肋骨まわり)が広がりにくくなり、肺に空気が入りづらくなって呼吸が浅くなるのです。

さらに、首や肩の筋肉に常に負担がかかり、肩こりや血流の悪化、自律神経の乱れも引き起こしやすくなります。
姿勢が崩れると、呼吸が浅くなり、肩もこるというこの悪循環にハマっている人は少なくありません。

まずは、今の自分の姿勢をチェックしてみること。椅子に座るときやパソコンを使うときの姿勢を見直すだけでも、肩と呼吸はラクになります。

2、ストレスが強い人・緊張体質の人

ストレスや不安が多いと、無意識に肩に力が入り、筋肉がこわばりやすくなります。
その結果、首や肩がガチガチになり、呼吸も自然と浅くなっていきます。

また、緊張しやすい人は、交感神経(緊張モード)が過剰に働きがち。
これにより、体は常に“戦闘態勢”のような状態となり、リラックスできず、呼吸も速く浅くなりがちです。

「胸が詰まる感じ」「息がしにくい」と感じるときは、気づかないうちに心身が緊張しているサインかもしれません。
ストレスケアや、ゆっくりとした呼吸を意識することが、肩こりや息苦しさの軽減につながります。

3、長時間のPC・スマホ使用

長時間のデスクワークやスマホ操作は、前かがみの姿勢が続く大きな原因になります。
この姿勢では、首や肩に常に負担がかかり、筋肉が緊張しやすくなるため、肩こりを引き起こしやすくなります。

また、胸が圧迫されることで呼吸が浅くなり、気づかないうちに息苦しさや酸素不足感を感じていることも。
集中して画面を見ていると、呼吸を忘れてしまっている方も多いかもしれません。

1時間に1回は姿勢をリセットし、背伸びや深呼吸を取り入れるだけでも、肩と呼吸はラクになります。

今すぐできる!肩こりと息苦しさを和らげる方法

肩こりや息苦しさに悩んでいる方の多くは、「体の使い方」や「姿勢のクセ」が原因となっているケースがほとんどです。

特別な道具やジム通いは必要ありません。まずは自宅や職場で今すぐできることからはじめてみましょう。

ここでは、呼吸を深めるための簡単なストレッチや、デスクワーク中に取り入れたい姿勢改善のポイントを詳しく紹介します。
 

呼吸を深くする「胸郭ストレッチ」

まず試してほしいのが、胸郭の柔軟性を高めるストレッチです。

①横向き寝て両手を頭の後ろに抱える

②下の足は伸ばし、上の足は曲げておく

③視線を天井の方に向けながら、胸を開いていく

④反対側も同様に行う(1回ずつ×3セット)

※腰や骨盤が動きすぎないように、あくまで胸から上を動かすイメージで行いましょう。

これにより、胸や肩まわりの筋肉がゆるみ、呼吸がしやすくなります。

姿勢改善|デスクワーク中の工夫

モニターの高さを「目線と同じ高さ」に

画面が低すぎると自然と首が前に出て猫背になってしまいます。
ノートパソコンの場合はスタンドなどで高さを調整し、目線が画面の上端にくるようにすると、背筋を自然に伸ばせます。

・椅子には深く腰掛ける

 浅く腰をかけると背中が丸まりやすくなります。お尻を背もたれにぴったりつけるように座り、骨盤を立てるように意識しましょう。

・足は床につける、組まない

足を組むと骨盤がゆがみ、左右差のある姿勢になりがちです。足の裏全体を床につけ、膝が90度になるように椅子の高さを調整しましょう。

・肘、手首の位置も意識

キーボード操作時、肘は90度、手首は軽く浮かせて「肩に力が入らない位置」をキープするのが理想です。マウスは体の近くに置き、手を伸ばさない工夫も大事です。

・1時間に1回は立ち上がる

どれだけ正しい姿勢でも、座りっぱなしはNG。 肩回しや立った状態での背伸びなど、1〜2分でできる軽い動作を取り入れるだけで、血流がよくなり疲れにくくなります。これらを心がけるだけで、肩・首への負担が減り、呼吸もスムーズになります。

・朝は「光」を浴びてリズムを整える

起きたらまず、カーテンを開けて日光を浴びましょう。
太陽の光は体内時計をリセットしてくれ、交感神経(活動モード)をスムーズに切り替えてくれます。また、スマホを見る前に自然の光を取り入れることで、目覚めもスッキリします。

・夜は「湯船につかる」が基本

 ぬるめ(38〜40℃)のお湯に10〜15分つかると、体が温まり、副交感神経(リラックスモード)が働きやすくなります。肩の力が抜け、呼吸も自然と深くなっていきます。

・睡眠時間と寝る前の過ごし方を見直す

①7時間前後の睡眠が理想的
②寝る1時間前からはスマホやテレビを控える
③部屋の照明を暗めにして、心身を落ち着かせる

就寝前に副交感神経を優位にしておくことで、ぐっすり眠れ、翌朝の肩こりやだるさも軽減されます。

緊張や不安が強いとき、寝る前などにぜひ取り入れてみてください。こうした小さな積み重ねが、副交感神経(リラックスモード)を働かせて、自然な呼吸を取り戻す鍵になります。

不安や緊張を手放す呼吸法

「吸うよりも、ゆっくり吐く」ことを意識しましょう。

  1. 鼻から4秒かけて息を吸う
  2. 口から8秒かけて、ゆっくり細く長く吐く
  3. これを5〜10回繰り返す

この呼吸法は、不安や緊張を和らげ、自律神経のバランスを整える効果が期待できます。

肩こり息苦しい|注意すべき症状と病院に行くべきタイミング

肩こりや息苦しさは、多くの場合生活習慣からくるものですが、中には重大な病気が隠れている場合もあります。

次のような症状がある場合は、自己判断せず早めに病院を受診してください。

  • 胸の中央が圧迫されるように痛む(狭心症・心筋梗塞など)
  • 安静にしていても息が苦しい(肺炎、心不全、気胸など)
  • 苦しさに加えて動悸やめまい、冷や汗が出る

命に関わる病気の初期症状の場合もあるため、迷わず医師の診察を受けましょう。

医療機関どこに相談すべき?

症状の感じ方に合わせて、専門の診療科に相談することで早期に改善につながります

症状の中心相談先の目安
肩こり・姿勢が気になる整形外科、整体、整骨院
呼吸のしにくさが強い内科、呼吸器内科、循環器科
不安・緊張・心の不調がある心療内科、精神科

まとめ

肩こりと息苦しさは、筋肉のこわばりや姿勢の悪化、ストレス、自律神経の乱れなど、さまざまな要因が複雑に絡んで起こります。
病気じゃないから大丈夫と放置していると、しびれや頭痛、めまいといった不調につながることもあります。

まずはご自身の生活習慣や体の状態を見直すこと。ストレッチや呼吸法を取り入れるだけでも、体は驚くほど軽くなります。

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